活動報告

経済講演会 (2012.02.06)

 日本銀行名古屋支店長の櫛田誠希氏を講師にお招きし、経済講演会を開催した。講演の要旨は以下のとおり。
▼東海地方経済の2012年展望
 年前半は緩やかな回復基調を歩むと予想される。当地は東日本大震災の影響を色濃く受けた地域であるが、短期間で持ち直しに転じた点は、産業の地力があったといえる。自動車製造、一般機械、工作機械においても生産は高水準で推移するとみている。自動車産業における挽回生産により、販売業、運輸業等の地域経済への波及効果も高い。
 年前半の挽回生産が一息つくと、年半ばからは復興需要による回復に転じるとみている。ただし、欧州経済情勢が、これ以上の悪化とならない点が前提条件として挙げられる。
▼日本銀行の金融政策
 日本銀行としては、日本経済がデフレから脱却し、物価安定のもとでの持続的成長路線に復帰するよう、粘り強く政策を行っていく。日本には増税の余地があるとはいえ、それだけで国家財政や経済情勢を好転させることは困難である。やはり、海外に展開し、新興国での成長の果実を得ることは必要である。一方で国内でも、新たな需要の掘り起こしを怠ってはならない。様々な業態の努力の複合により成長を目指すことが重要である。


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