活動報告

経営講演会 開催 (2009.08.27)

 当所は安城経済同友会・社刈谷法人会安城支部共催、安城市後援にて経営講演会を開催した。  当日は小説家の江上剛氏を招き、「大不況を乗り切る決断と責任」と題し、厳しい経済環境下における中小企業の戦略についてお話いただいた。
 江上氏は20世紀を(1)大企業を中心とした国づくり(2)金融機関の支援方法が不明瞭であったこと(3)後継者を含めた人材の不足(4)自らのコアコンピタンスを熟知していないこと等により、中小企業に不遇の時代が続いた「高度成長の時代」と述べた上で、21世紀は真逆の発想が必要とされる「中小企業の時代」と位置付けされた。
 中小企業の取るべき決断としては「中小企業の技術力の本質は『非効率』であり、従来日本人が得意としてきたアナログの技術である。一見時代遅れとされがちな『非効率』を徹底すべきである。」と述べられた。
大手企業の徹底したコストカットやマニュアル化・標準化をデジタル化された技術であるとする一方で、きめ細かな顧客サービス、参入障壁を築き上げることを可能とする独自の技術力を『非効率技術(アナログの技術)』とし、それにこそ中小企業の価値があることや、所謂サラリーマン的な大企業の社員が既存のチャネルに販売するデジタル化された営業に対し、中小企業が思いの強さでモノを作り、販売する気概・情熱は『非効率営業』として企業が継続して成長していく重要な要素であり、戦略であること等をお話いただいた。参加した89名の会員は熱心に聞き入っていた。


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